すずめの戯言

世界の片隅で愛を叫ぶ

スケオタのファンレター事情を知りたい -「推しへのお手紙についての質問」のお題に答えてみた

お題「推しへのお手紙についての質問」

 

スケオタが選手へ出すお手紙のお話を聞きたいのに、なかなかそういう話題の書かれた記事をみかけないので、私が書いてしまおう!という趣旨の記事です。

 

お題は上のものをお借りさせていただきます。こちら、はてなブログ以外でも使用してよいらしいので、書きたい方はぜひ書いてほしいです。私が読みたいので。

 

このブログでは、推し=もっとも応援している選手 という意味で、便宜上、推し という言葉を使っています。

 

私の推しは国内選手なのですが、海外選手推しのオタクの事情が個人的には気になります。

 

 

手紙と私 編

◎初めての手紙を書くきっかけは何ですか?

いわゆるファンレターを書いたのは羽生結弦選手がはじめて。ソチ五輪直後、私と同じく彼のファンになった友人と、「ファンレター、書いてみたいね!」という話になったのがきっかけで、ドーナツ屋さんで書いたのをいまでも覚えています。当時の私たちは中学1年生。この頃、Googleの検索窓に"ファンレター"と入力すると、"書き方"などにつづいて"羽生結弦"と上位にサジェストされていて、人気の凄さに慄きました。

 

いまの推しにはじめて書いたきっかけがハッキリ思い出せないので、過去のツイートを遡ってみます。ツイ廃にとってツイッターオタク人生の記録帳

 

 

過去の自分、がんばれ〜〜〜!!!このあたりの時期にお手紙を無事投函した記憶がうっすらあるので、初めて手紙を出したのはこのときですかね。

ちょうど彼が世界ジュニアで銅メダルをとった直後なので、それがきっかけと推測されます。


◎手紙を書くのはどんなときですか?

このタイミングで欠かさず書く!というのは正直ないです。義務化するとどうしても筆が乗らない時に心が折れてしまうので。

コロナ禍になってからめっきりなくなってしまいましたが、プレゼントボックスが設置されている現地に行くときの私的初日、これだけは多分欠かさず出している気がします。

その他としては、

・シーズンがはじまって1〜数試合終わったタイミング。

・推しのお誕生日(ちょうど全日本終わって数週間のタイミング)

・シーズンが終わった直後。

この3つあたりが多いです。


◎推し以外の人に書くことはありますか?それはどんな時ですか?

プレゼントボックスがあった頃は、推し以外でお気に入りの選手が出演/出場しているときは、たまに書いていました。


◎今まで何通書きましたか?また1年でどのくらい書きますか?

これは私もわからないんですよね。どうせなら記録をとっておけばよかったなと少し後悔しています。推しに送ったことのあるお手紙は10通前後の感覚ですが、真相は闇の中に。

私生活が忙しくて1通も書けなかったかもしれないシーズンもあれば、何通も書いたシーズンもあるので、波が大きいです。

◎どういう方法で出しますか?

現地でプレゼントボックスがあるときはプレゼントボックス。

それ以外はホームリンクか日本スケート連盟宛に郵送。ホームリンクと連盟のどちらが良いのかいまだに謎。ほぼほぼホームリンクに送っています。届くまでに時差が発生しなさそうなので。

 

手紙の書き方・内容編

◎下書きは作成しますか?する場合どのように作成しますか?

書きます。

最初に書きたいことを箇条書きでスマホのメモに書き出します。

それを参考にしながら、パソコンのWordで思うままに文章を書いて、冗長な文章や過度な自語りは削って、いい感じに文章の順を変えて完成。

その下書きをまるまるうつすのが理想ですが、便箋に書いてみたら、思ったより長くて削るのが常。

 

◎便箋何枚くらい書きますか?また便箋はどのようなものですか?

18行の便箋に、2,3枚....が個人的な理想ですが、大体4枚までいきます。ごめんね。

5枚はさすがに多いので5枚に達しそうな場合は、根気で文章を削ります。と言いつつ、4枚半書いてるときもありますね。長いよ。でも文字はわりと大きめに書いています(言い訳)

 

LOFTをまわって、ピンときたレターセットを使っています。推しが猫派といっていたので猫のレターセットをここ最近は使っています。

プレゼントボックスがあった時代に、現地に行く間隔が狭いときは、グリーティングカードに短い文章を書いてプレゼントに添えたこともあります。

 

余談なんですが、レターセットって、便箋10枚と封筒4枚とかのセットで売られてるじゃないですか。あれって一気に4、5枚、便箋消費する人間のことを一切考えられてないですよね。なんなら書き間違いとかしたらそれ以上便箋を消費してしまうし。どうあがいても封筒が余ってしまうので、1度レターセット買ったら同じレターセットを数年単位でヘビロテしてしまう運命。

 

◎便箋や封筒、筆記具などへのこだわりはありますか?

便箋や封筒は、自分の中で推し専用のレターセットを決めて、他の方(他界隈含む)に手紙を書くときにそれは使わない、というルールを数年前に決めました。特に理由はない。

 

筆記具は、太さ0.5mmのサラサの黒ボールペン。

本当は極細ボールペンが好きなのですが、極細で書くと字が角ばってしまう癖があり、パッと手紙を開いた瞬間の圧が強いということに気づいたので、最近は0.5mmをつかっています。

普段愛用しているものをファンレターを書くときにも使用しています。書き心地と速乾性重視。


◎誤字はどうしてますか?

ごまかせそうだったら、無理やり上から正しい文字に変えます。

修正液や修正テープは使わないという謎の意地。

無理そうだったら、新しい便箋に書き直しちゃいます。

◎どんなときに文章を考えますか?

書きたいことの箇条書きをメモするのは、移動時間の方がぽんぽん出やすいので移動時間によくやっています。

大抵、翌日が休日にあたる日の夜に、しっかりした文章は一気に書いて、翌日の昼に冷静になって削ります。深夜テンションでないと文章が書けないものの、それをそのまま手紙にしたためるのは危険なので、ワンクッション置いてます。

◎文章はどうやって組み立てますか?

先ほども書いた通りに、メモに書きたいことを箇条書きに書いて、そこから、それぞれの項目に関して、文章を書いて、時系列順なり、流れなりで順番を決めます。

思ったように書けない項目は削ってしまいます。

◎文章の作成において大事にしていることやこだわりは何ですか?

絶対に上から目線にならないように。

自分がスケートに関してはド素人なので、それに関して深く書けることはほとんどないですが、どんどん成長している姿がみれて嬉しい!推しが伸ばそうと思っているところはちゃんと自分みたいな観客にも伝わっているよ!自分が推しの姿からハッピーやエネルギーをもらってるよ!というのを全力で伝えたいなというスタンスで文章を書いています。

◎手紙の内容はどんな雰囲気ですか?

失礼のないように、というのを念頭に置いているので、わりと固めの雰囲気で書いている気がします。拝啓とか敬具、時候の挨拶は書きませんが。

◎書かないようにしていることはありますか?

読み手が「知らんがな」って言いたくなるような過度な自語り。

もっとこうした方がいいと思う、のようなアドバイス

◎手紙にしか書かないことはありますか?

特におもいつきません。

◎ダメ出しなど、何か指摘することはありますか?

絶対やりません。

ダメ出ししたいことも指摘したいことも一切思いつかないですし、そんなこと万が一あったとしても、それをファンが本人に言うのはお門違いすぎて。

というか、コーチが、ダメ出しの書かれた手紙を選手に出すのはやめてほしいと話していた講演会のレポをみたことがあるような気がします。(※要出典)

手紙の形式編

◎便箋一枚目の最初に「○○さんへ」「Dear ○○」など書きますか?

「〇〇(フルネーム)選手へ」と書きます。


◎手紙では推しを何と呼んでいますか?

いま、下書きデータを読み返したら、1つの手紙の中でも呼び方がバラバラすぎて、猛省しました。

・(下の名前) + 選手

・(下の名前) + くん

のどちらかが多いです。私の場合、推しのことをあまり名字で呼ばないんですよね。というか、スケオタ界隈で、私の推しのことを名字で呼ぶ人が少ない気が。

◎手紙本文の最初で名乗りますか?

1番初めて推しに手紙を書いたときだけは、属性と名前を名乗ったような気がしないでもないです。基本的には手紙の最初では名乗りません。本文の最後に手紙の形式を整えるために本名は書いてます。

◎手紙本文は敬語ですか?

ちょっと堅苦しいかもな.....と感じるくらいの敬語です。目上の人ですし。

◎封筒の宛名で相手の名前や宛先以外に書いていることはありますか?

特にないです。プレゼントボックスにいれるときは、試合名/公演名を書くといいのかも、ということに今気づきました。

◎自分の住所は書きますか?

書きます。身分不明のオタクからの郵送物は怖いだろうし。

話はそれますが、「お手紙書こう♪住所を載せて♪返事待ってる♪」とかいう歌詞の、オタクをテーマにした歌をTikTokで一時期よく聴きましたが、住所を載せるのは返事がどうこうというより、マナーみたいな気持ちだったので、そんな目的で書いている人もいるんだ、と愕然としました。

◎自分に関することを書くことはありますか?

自分が推しの存在に救われてるよ、みたいな話をしたいときに、若干、自分の話をするときもあります。たまに。

◎本文最後に自分の名前以外に書いていることはありますか?

手紙を書いた年月日は必ず書いてます。あと便箋の右下に通し番号を振っています。

◎書き出しや締めに使うお決まりの言葉や文章はありますか?

下書きを見返してみたら、書き出しは、「〇〇選手/くん、こんにちは。」で統一していました。完全に無意識。

締めは「大好きです!」が多め。あとは健康祈願。

◎取りかかりから完成までどれくらいかかりますか?

「書こうかな〜」って言いはじめてから完成までは約1ヶ月。

取りかかりから完成は長くて3日。

◎完成するのは出す日のどれくらい前ですか?

前日〜当日。

今スケオタ界隈で流行りのギリギリでいつも生きていたいから精神ですね。

◎手紙を書きながら予定していたより文章が増えることはありますか?

ないです。というか予定している文章が大抵長すぎて減らさざるを得ないです。

◎清書して便箋などのスペースが思いのほか余ったときはどうしてますか?

この前は、どうにもスペースがあまりすぎて、追伸として、最近推しが聴くと言っていたアーティストさんの曲で私が気に入った曲の話をしました。

◎下書きや手紙の文章は残しておきますか?またそれを読み返すことはありますか?

ここ最近はどちらも残しています。次に手紙を書くときに内容が被らないか読み返します。

あと、この頃は自分はこんな気持ちで推しのことみてたんだなと知れるので楽しいです。好きになったばかりの頃の手紙の下書きなどは生憎残してませんが、いま読んだら解釈違いで卒倒してしまうかもしれません(笑)

手紙と私編 その2

◎手紙の中に好きという単語はどれくらい出てきますか?

冷静になって数えてみたら途中で恥ずかしくなって数えるのをやめてしまったくらいとだけ言っておきましょう。

◎手紙を書く上での悩みはありますか?

シンプルに文章が下手で統一感がない。

文章の流れに脈絡がない。

ちょうどいい接続詞がみつからない。

 

自分で言うのも変ですが自分の書き字は結構気に入っているので、それに救われています。

◎手紙を書き続けて変わったことはありますか?

う〜ん。背伸びして難しいことは書こうとせずに、率直な気持ちを書いた方がうまく文章が書けるのかも、というスタンスになりました。

◎手紙を通して一番伝えたいことは何ですか?

「世界でいちばんに大好きだよ!」という気持ち。

あなたはわたしの人生に彩りを与えてくれる存在だよ、ということ。

きっと彼のスケートや演技の素敵なところとかは周りのスケーターさんやコーチ陣に言われてると思うので。それももちろん沢山書くけれども、ファンにしか伝えられないことってなんだろう?ということを頭の片隅におきながら書いています。

◎手紙について推しから何か反応を貰ったことはありますか?

どういうこと!?って思ったのでないんだと思います。たぶん。

◎手紙に関する事件があったら教えてください。

事件ではないのですが、お手紙を書こうか迷っているフォロワーさん宛に「是非書きましょう!」と空リプしたら、私のツイートに後押しされてファンレターを書きました、とnoteに書いてくださって嬉しかったです。

認知されたくない!私なんかが書いていいのだろうか!という声も聞きますが、私としてはそんなの気にせず、とりあえず書いちゃえ!と思ってます。

ファンレターの輪が広がりますように。

◎あなたにとってお手紙とは何ですか?

愛をダイレクトに伝えられる手段。

ちなみに、ツイッターチラシの裏みたいなノリ。

◎推しへの手紙について語りたいことがあればご自由にどうぞ。

語りたいことはすべて手紙に書いてるので何を書けばいいか難しいですね。

この前、便箋の右下に書いている通し番号に、遊び心加えようとして、自分の絵心のなさを忘れて、猫の手書きイラストを添えてみたら、化け物みたいになってしまいました。ぜんぶ書き直す気力もなくそのまま出してごめんなさい!

スケーターズコレクション2022 に可能性を感じた話

2年前にブログを開設したものの30分クオリティの記事を1本書いたきり、途中で挫折した下書きばかりが編集画面に溜まっているほどには筆不精の私がこれだけは絶対に書き切りたいと決意して、今回、筆をとっているのは記事タイトルにもあるとおり、他でもないスケーターズコレクション2022の話をしたいからである。

 

イベント当日やアーカイブをみているときに私の感じた好きなポイントや贔屓である山本草太選手に関する惚気を最初はブログに書こうとしたが、そちらは以下の自分のツイートをまとめたmin.tで代用しようと思う。見苦しい文が多いが、こちらももし良ければ。

min.togetter.com

 

イベントの中身の流れに関して、私が"編集長"と慕うフォロワーさんがわかりやすく丁寧にかつ面白く書いてくださっているので、そちらのnoteの記事も是非。

note.com

 

さて、このスケーターズコレクション2022、内容の新規性が高すぎるあまり、開催されることが発表された4月1日から当日幕があがるまでの数週間、私の周辺のフィギュアスケートファンたちの間でも、「謎イベント」「詳細を何度よんでも日本語がわからない」「とりあえず推しがいるのだけはわかった」などと評され、混乱の嵐だった。

数日前まで生演奏があることすら知らされてなくて、出演者の方のツイートで発覚する始末だし。

おそらく、当日現地に足を運ばず、配信もご覧になっていないフィギュアスケートファンの間では、いまだに何も詳細がわからない謎イベント、わかったとしても、草太選手が恋ダンスを踊ったのがめちゃくちゃキュートだったらしい、選手と至近距離で2ショットが撮れたらしい、くらいの認識なのではないだろうか。(※独断と偏見まみれの1文)

 

確かにそれも間違っていないのだが、それだけの認識でこのイベントを語るのは非常にもったいないと私は感じている。前置きが長くなってしまったが、このブログではスケーターズコレクション2022の現地に足を運び、アーカイブも反芻しながら、このイベントが従来のフィギュアスケートの興行と異なり、未来性を感じさせられた点について、書き綴っていこうと思う。

 

ステージの形

今回のイベントは、ステージ上に樹脂リンクを張り、その上でスケーターが滑り、第2幕では同じくその樹脂リンクの上でダンサーが踊り、第1幕ではその前で弦楽器の生演奏が奏でられるというスタイルだった。

 

↓この4枚目の写真が1番わかりやすいだろうか。この白いステージが樹脂リンクになっている。

 

単刀直入に言うと、このスタイル、とにかく、

常に演者と観客の距離が近い

通常の大きなリンクでのフィギュアスケート観戦では、たとえ、いわゆる最前席をとったとしても、必ず選手との距離が遠くなる瞬間がある。というよりもむしろ近くよりも遠くにいる時間の方が多い。いや、確かに遠目で見て、スケーティングののびの美しさに見惚れる時間も至福ではあるが。

一方、今回は、スケーター、演奏者、ダンサーの皆様の細かい表情から指先の美しさ、光る汗に至るまでしっかりみることができた。そして、ステージに高さがあるため、普段とは違い、選手の下側から、こちらが目線をあげてみるスタイルなので、ブレードとの距離(!?)も近くじっくり足捌きを堪能することもできた。まぁ正直かなりの割合でおもわず顔ばかりみていたが(懺悔)

 

加えて、

アピールする方向がステージ正面のみ

というのも、特筆すべき点であると私は考える。

通常のリンクでは観客が四面どころか2階席にまでいるため、選手が観客に向かってアピールするポイントが自分の目の前にくることなど、徳を積まない限り、なかなかない経験で、遠くで眺めることが多いのではないだろうか。もし、毎回、群舞で推し選手の目の前に常に座れてます手を毎回差し伸べられていますなどという方がいらしたら、秘技をこっそり教えてほしい。

しかし、このステージは、上手側、花道前のセンターブロック、上手側と、大きくわけて3箇所のアピールポイントがあり、わりとどの席に座っていても、いわゆる投げキッスやら髪をかきあげる仕草、指差し等にノックアウトされる機会を得ることができたのではないだろうか。

今回、指定席ではなく、事前にわりふられた整理番号順の自由席であったため、2日目以降は自分の目当てのアピールを直撃できる席をあえて狙いにいくという楽しみ方ができたのも非常に新鮮で楽しかった。

 

そして、最後に着目したい点は、

花道の使い方

である。このイベントは、一応、ファッションショーという位置づけなので、少々長さは短いものの、花道があった。その花道のきわまでランジや軽やかなステップで進んでいくスケーターの姿は、サイドからみていても美しい姿勢と横顔が堪能でき、センターブロックからみると、通常の広いリンク以上にこちら側に迫ってくるような感覚に陥る迫力のあるものだった。

 

このようにステージの形が普段と違うだけでもいつもと違った感覚を味わうことができ、通常の氷のリンクと違った形に張ることのできる樹脂リンクという存在に可能性を感じた。

 

難点をのべるなら、ステージの形の問題、というよりは座席の問題になってしまうのだが、今回の会場は座席側に一切段差がなく、かつ市松模様ではなかったため、後列の観客は選手が低い姿勢でうごくと埋れてみえなくなってしまう場面が多々あったようだ。私自身、会場で見ていた際に、花道で山本選手が座って魅せる場面で惹き込まれたため、それがみえない席があるとなると、非常にもったいないと感じたため、次回開催される際は段差のある会場だったらよいと願ってやまない。樹脂リンクのステージをつくることのできる会場というのにどれだけ制約があるのか私はわからないが。

 

また、スケーター自身も、普段より狭いかつひと蹴りで数マスしか進むことのできない通常とは違う環境だったと述べているので、一概に樹脂リンクが良いとは手放しにいえないかもしれないが、フィギュアスケートに関連するイベントを開催する際の選択肢の幅が広がったという点ではかなり大きな一歩になるのではないだろうか。

 

最後に、私の主観的な感覚を追記すると、狭い樹脂リンクでも、普段と変わらずよくのびるスケーティングで、リンクのきわまで大きく使った演技というのもまた見応えがあったように感じる。

ストーリー性

 

 

一般的にアイスショーというと、各スケーターごとに持ち寄られた毛色の異なるプログラムやグループナンバーで構成されるものが多い。フィギュアスケート、舞台、日本の伝統芸能の融合されたアイスショーとして知られる「氷艶」をしっかりみたことがない私が語るのはお門違いかもしれないが、今回のスケーターズコレクションでの第1幕は、シーンごとに、生演奏のみ、スケーターひとり×生演奏、そして最後のスケーター3人全員×生演奏と様々な形での表現でありながら、ひとつの物語を紡ぎあげる統一感が非常に心地よいものだった。また上の小野龍一氏のツイートにあるように、当日来場者全員に配布されるプログラムにしっかりとストーリーの詳細も書かれており、事前にそれを読んでおくことで、ここでは具体的に自分の想像を書くことは控えさせていただくが、脳内で演目の解像度をあげて演目をみることができた。

 

異業種コラボ

今回のイベントでは、第2幕で登場したダンサーの方々は樹脂リンクの上で、スケート靴ではなく普通の靴で動いていた。これまでの他のイベントでは役者さんもスケート靴を履かなければならず、スケート靴で進む練習している様子を拝見したことがあるが、今回の樹脂リンクであれば、普段履いている靴でもうごける、となれば、これまで以上に異業種のパフォーマーがコラボレーションしやすいのではないだろうか。先ほどストーリー性の話をしたばかりだが、これに役者による台詞が入ったとしたら、などと考えるとまた可能性を感じられる。

 

また、異業種コラボは、イベント表現できる幅が広がるだけではなく、新たなファン層獲得にもつながるのではないだろうか。冒頭で紹介したmin.tにまとめたツイートをみていただければわかるが、私自身、今回はじめて弦楽五重奏の生演奏を目の当たりにして、今回のイベントでの演奏者の方による演奏の動画めぐりがとまらなくなってしまっている。そんな私の様子をみて興味を持った、今回は出演していない選手のファンであるフォロワーさんがその出演者の方の演奏動画をみはじめたという光景も目にしている。

今回の私とは逆に、音楽やダンサーのファンがこのイベントに出会い、フィギュアスケートの魅力に気づくというのもあるかもしれない。特にクラシック音楽のファンの方が、競技としてのフィギュアスケートは時間が限られているため、編曲の際に容赦無くカットされるのが合わないという意見を述べているのを目にしたことがあるが、今回のイベントは新たにかきおろされたオペラ音楽のため、そのようなことがなく、そういった意見を持つ人も親しみやすいものだったのではないだろうか。今回のイベントが恒例化して多くの人が出会うことができれば、より多くの人が自分の生息する”沼”とはまた違った新たな魅力に出会うきっかけになるという可能性も感じられた。

 

さいごに

これまで、つらつらと私の感じたことを書いてみたが、まずは百聞は一見にしかず、ということで配信のアーカイブを最後に紹介させていただこう。アーカイブ期間が公演日から2週間と終了まであと数日ではあるものの、まだ購入することが可能である。本編が1時間なので、時間としては比較的みやすいものである。「3公演どれも違ってぜんぶ良いのでぜんぶ見比べると10倍楽しめる!」というのが本音ではあるが、わたし個人の感覚としては、24日第1部、24日第2部、23日の公演の順におすすめだ。

23日公演

https://twitcasting.tv/c:tamami2312/shopcart/145572

24日第1部公演

https://twitcasting.tv/c:tamami2312/shopcart/147957

24日第2部公演

https://twitcasting.tv/c:tamami2312/shopcart/147960

 

(以下、慣れない だ・である調で書きにくくなってきたので突然のです・ます調になります)

 

末筆ながら、今回、自分がこのような新しい形のイベントに出会うことができたことを光栄に思います。このイベントの出演者およびスタッフのみなさま、関わったすべての方々にいくら感謝してもしきれません。

特に、私の贔屓である山本草太選手をこのイベントにキャスティングしてくださったこと、山本選手が出演してくださったことがまさに夢のようで、非常に嬉しいことでした。ありがとうございました。

今後も新しい公演を続けていくということですが、初回公演の今回からさらにパワーアップしたイベントを目にする機会にめぐまれますように。

 

感想・意見・質問、

および、こんな可能性もありそうだという野望やスケコレ語りはお気軽に下のマシュマロまで!

 

 

marshmallow-qa.com

 

情報量が多すぎるイベントでこのブログ内で書ききれなかったことも多々ありますが、幸せなひとときをありがとうございました。2日間に限らず、イベント開催が決定した日からいまに至るまでずっと幸せな気持ちで毎日をすごしています。

 

山本選手の固定ツイートの、

「念願の夢が叶った😭

一生の宝物です!!!」

とはまさにこの気持ちなのかもしれないですね。

 

 

乱文になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方にも感謝です。

ありがとうございました。

山本草太選手の好きなところ -アンケートまとめ-

【はじめに】

先日、『山本草太選手の好きなところ100』を20歳の誕生日のお祝いとしてご本人に贈ろうという企画を私のTwitterで行わせていただきました。

その際、58名の方から山本草太選手の好きなところとしてのべ150件もの意見をアンケートの回答をお寄せいただきました。

そちらで多かった回答を知りたい!共有して欲しいという意見をDM、リプライ、アンケートフォームでお寄せいただいたため、草太選手の誕生日を記念してコメントとともに一部紹介させていただきたいと考えました。コメントは一部編集させていただいている場合がございます。青文字は私からのコメントです。

 

ランキング形式で紹介させていただきますが、あえて他の方と意見がかぶらないように回答してくださった方もいらっしゃると思うので、あくまで深い意味のない一種のランキングとして楽しんでいただけたら幸いです。

というか山本選手はここにあげきることのできないほど素敵なところばかりの選手だと思います。

 

ざっくりまとめたので区分分けが曖昧な部分等ございますが、そこら辺は目を瞑っていただけると幸いです。

※自分の意見が載っていて全世界に公開されるのは困るという方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にTwitter(@szm1108)またはこのページのコメント欄でお知らせください!!!!!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

では、いきま〜す!!!!!!!!

 

12位 スタイル (4票)

・草太くんの長い首、伸びた背筋、長い手足、全てフィギュアスケートをする為に生まれたようで、リンクに立つだけで絵になる選手と思います。

12位 スケートに対する姿勢(4票)

・滑りをとっても大切にして、じっくり向き合っている所。

・ひたむきなスケート愛

10位 ステップ(5票)

・気持ち溢れるステップ

このうち4票で今季のFS『In This Shirt』の最後のステップについて触れられていました。

9位 顔の造形(6票)

・凛々しい顔

・横顔のライン

・美しい真っ直ぐな鼻

シンプルにイケメンという意見も散見されました。

9位 表現力(6票)

・鬼気迫る迫力の表現

・今季のSP『エデンの東』でのエレガントで柔らかな表現

・音楽の間の捉え方

7位 気持ちの伝わる演技(7票)

・まっすぐで真摯な気持ちの伝わるスケート

7位 ジャンプ(7票)

・バッククロスからぐんぐんスピードにのって壁際ギリギリで決める3Lz3T

・ババっとすごい幅で横っ飛びする3Lo(特に3LoEu3S

同じ種類のジャンプをあげている人が複数人いて少し驚きました。

特にコンビネーションジャンプの流れが好き!という方が多かったです。

6位 演技中の顔(8票)

・リンクの上での闘争心を燃やした眼差し

・カメラ目線の時のはにかんだ顔

9位の顔の造形との意見の分け方はフィーリングです.....。

5位 イーグル(9票)

・空間に広がりを感じさせてくれる壮大なイーグル

・風が吹き抜けるようなイーグル

ここにランクインしました!美イーグル!様々な語彙力で山本選手のイーグルを表現してくださっていて回答一覧を読んでいてとても面白かったです。私も生で目の前で山本選手のイーグルを見たときは、とてもテンションが上がりました!個人的には『信長協奏曲』のイーグルが一番好きです。

4位 笑顔(11票)

・ほわっと笑う穏やかな笑顔

・眉毛が逆ハの字になる笑い方

・昔から変わらない糸目の笑顔

一口に笑顔と言っても沢山の表情がありますね。山本選手の笑顔を見てると見ている側も幸せになるという意見もありました。また6位にランクインした演技中の顔とのギャップが好きという方もいらっしゃいました。

3位 スピン(13票)

・軸がぶれない回転の速い世界一美しいスピン

・シット姿勢でのスムーズなチェンジエッジ

中でも一番人気はシットスピンでした。私が初めて山本選手に興味を抱いたきっかけもこの高速スピンでした。

2位 諦めずに努力するところ(15 票)

・決して諦めず一歩踏み出せるところ

・不屈の強さ。

もうここに関しては余計な言葉はいりません。はい。 彼の生き様そのものだと思います。

 

そして1位は.....................

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1位 滑らかでスピードのあるスケーティング(27票)

・ゆっくりした漕ぎから生まれるめちゃくちゃ速いスケーティング

・匂いや温度を感じる風が吹き抜けていくようなスケーティング

・力みなく進んでいく素晴らしいスケーティング

・気品のある美しいスケーティング。素晴らしいスピード、繊細に音をとらえた足裁き、他の誰にも真似出来ないものだと思います。

・曲想を豊かに表現する緩急自在なスケーティング

生で見てその伸びに驚いたという意見が沢山見られました。一口にスケーティングと言ってもその良さは多岐にわたることを実感しました。

 

 

以上です!!!!!!まとめかたが下手くそでごめんなさい!!!!!

 

結論:山本草太はいいところが沢山あって最高。

 

改めまして、山本草太さんご成人おめでとうございます。

そして、アンケートにご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

推敲一切してないので誤字脱字等あったらすみません。

 

2020年1月10日